メキシコ「死者の日」の砂糖菓子*その1*金花糖の骸骨

金花糖ならではの半透明な肌を持つ、メキシコの砂糖菓子の骸骨 Calavera de azucar です。
やっと出会えました!額に自分の名前を書いた原色ピカピカの紙を貼れば完璧です。

メキシコの「死者の日」Dia de los Muerutos は、11月1・2日。
ヨーロッパでは、11月1日を「万聖節」Todos los Santos(諸聖人の日)として祝います。

メキシコの砂糖菓子、特に骸骨の砂糖菓子は、事故でベッドから起き上がれなくなったフリーダ・カーロが、
額に自分の名前が書かれた、砂糖の骸骨を満足そうに持っている写真を見てからというもの、
ずっと気になっていましたが、「死者の日」にあわせてメキシコに行く計画は実現できないま、
なんとか、この砂糖菓子が金花糖と類似かどうかを確かめられないものかと思っていました。

今年、偶然にもテレビでこの砂糖菓子をつくるオアハカのお菓子屋さんの作業風景に出くわし、
一瞬のことでしたが、金花糖とまったく同じつくり方を目のあたりにして、いよいよ現物を見たくなりました。

毎年、死者の日の前後には、インターネットで情報を検索していたのですが、
今年は、アメリカ人女性がこの砂糖菓子の骸骨についてフィールドワークもし、自分でもつくってみたり、
さらに会社組織でサイトmexicansugarskull.comを立ち上げ、簡略製法のオリジナル骸骨の他に、
メキシコ人がつくった伝統的製法の砂糖菓子も販売していることがわかりました。

さっそくコンタクトを取って、日本にも同じ菓子があることなど紹介しました。
これからも情報交換ができそうで、一気にメキシコの砂糖菓子との距離が縮まりました。うれしい。
そしてとうとう!骸骨がやってきたのです。


マリア様を表す薔薇の紙花もメキシコでよくつくられ、使われているツクリバナ。
メキシコのおばちゃんたちのお手製。骸骨にアレンジすることも。



手前の小さいほう(高さ3,5cm)は、MEXICAN SUGER SKULL のオリジナル(アメリカ製)。
砂糖とメレンゲパウダーなどの混合物を詰め、後で中をくり抜く簡略方式。


一度詰めながら、後でわざわざ中をくり抜くのは、もともと中が空洞の金花糖であるためと思われますが、
骸骨そのものが、中が空洞なわけで、金花糖にぴったりのモチーフであるともいえます。
メキシコでも、現在は金花糖製法でなく、この簡略製法(落雁方式)がメインなようで、金花糖は少なくなっているようです。
さらに最近はチョコレートの骸骨が人気なようで、金花糖の骸骨はすでに肩身が狭そう。

ヨーロッパでも、こうのように金花糖がチョコレートにとって代わったと思われます。
フランス北部、昔、いえ今もフランドルと呼ばれる地域に金花糖がまだ残っていますが、
私が思うに、中空のチョコレート人形などのの製法は、先行の金花糖の型と製法を応用しているのでは?

さて、もうひとつの砂糖菓子、アルフェニケの羊もご紹介します。


南蛮菓子が伝わった時代、この「トドス・ロス・サントス」諸聖人の日は「とーどのさんた」などと言われたそうです。
伊達政宗が企てていたという、ヌエバ・エスパーニャ(新スペイン=メキシコ)との交易が実現していたら、
仙台あたりに、メキシコ経由の金花糖が、定着していたかもしれません。


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2010.11