痴娯の家の「犬っこ」

新潟県柏崎市にある郷土玩具館「痴娯の家」に展示されているしんこの犬などです。
「犬っこ」は秋田県の湯沢や横手などで、古くからある小正月のしんこ細工です。
江戸時代に東北、北海道まで旅した菅江真澄もこの菓子を
小正月の「鳥追い菓子」または「餅犬」として、何度か記述し、図も描いています。

この「痴娯の家」の犬っこですが、岩下庄司さんが集めたものならば、
少なくとも昭和30年代初め以前と考えられます。それより古い可能性もありますが・・・。
今の「犬っこ」とはかなり違った形で、背中に何かしょっている犬?も見えます。
そして、わかりずらいのですが、鶏のような鳥も確認できます。

2007年の夏、柏崎は大きな地震に見舞われました。
壊れたものも多かった中、すでにヒビだらけのしんこ細工が壊れずにいてくれたこと、奇跡的です。
まだ、ボランティアの方々にとりあえず並べていただいただけなのだそうでしたが、
地震の前には気がつかなかったしんこ細工が、かえって眼につくようになっていて、
ちょっとした発見もありました。



犬ともしや、古いちんころにあった「馬乗り」?でも乗っているのは鳥かも?、そして、猿らしきものも!
もちろん、館内は撮影禁止ですが、研究のためということで、お許しをいただきました。
会津の小法師も今と少し感じがちがいますよね。


岩下家は古い紙問屋で、店の様子は「北越商工便覧」(明治22年)にも載っています。

「玩具菓子」目次へ
「玩具菓子」目次へ
2008.3