
三重県・菰野のちんころ
何年か前に読んだ、京都のお菓子屋さんのご主人が書かれた古い本に、
三重県の「丹生のちんころ」がありました。
イラストで紹介されたその落雁が気になり、お店に問い合わせたのですが、すでに製造されていませんでした。
十日町の「ちんころ」を何年も追っている私にとっては、ずっと残念な記憶として残っていました。
三重出身の友人に菰野の「ちんころ」の話を聞き、それを目にした時には不思議な気持ちでした。
あまりに「丹生のちんころ」に似ていたのです。
菰野にはまだ3軒製造しているお店があることがわかり、松永屋製菓舗というお菓子屋さんに
いろいろお話お聞きして、実際に送っていただいたのが、この「ちんころ」です。

「今も80歳を過ぎた父のほうが上手くつくる」という素朴な玩具のような菓子に
熟練した手の技を感じますし、餡とのバランスもよく、落雁と言ってしまってはあじわいが伝わりません。
押しもの種の配合や塩梅もよく、中の餡は黒糖と黄粉が主で、それぞれの風味が生きています。
筆で色をさしていくため、1つづつ微妙に違っているのも楽しいお菓子です。

こちらが最初に目にした別のお菓子屋さんの「ちんころ」。昔の本のイラストとそっくりでした。
現在残る3軒とも、少しづつ型が違うようです。昔はもっとたくさんつくるお菓子屋さんがあったとのこと。
菰野の郷土菓子といったところでしょうか?その由来もいくつかある様子でした。
*

2年以上経ったある日、別の友人より届いたお菓子の中に、このちんころが!
こちらの永寿堂さんのちんころは後ろ姿がいい感じ。
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