
涅槃だんごの犬の子
毎年涅槃会になると、長岡周辺のお寺へ出かけていますが、
涅槃会の法要の後に撒かれるお団子の中に、「犬の子」が混じっているお寺があります。
そうしたお寺は、気がつくと古い歴史を持つお寺ばかりのようです。

蒸しあがったばかりのお団子から湯気が!すぐにあおぐことで、お団子がツヤツヤに。
前もって托鉢により団子のためのお米を集められ、粉にし、皆さんお寺に集まっての、団子まるめの日でした。
「犬の子」と呼びますが、十二支、その他で、決まりがあるわけではありません。
皆さん作りたいもの、つくりやすいものをつくるようです。
地域の方がたが手間をおしまずつくられた犬の子、お団子は、当日雨あられのように撒かれます。
こうした豊かな菓子文化は江戸のいつ頃に始まったのかはっきりしませんが、今まで継がれてきたわけです。
あと10年ほどで開山1300年を迎える越後三島逆谷(さかしだに)寛益寺では、
今年は12年に1度の寅年御開帳(5月9日から11日)にあたり、
初めての試みで、「ご開帳」と文字の書かれた、特別なお団子も撒かれました。
災害によって失った本堂も御開帳に合せて完成とのことで、5月には多くの方がいらっしゃることでしょう。
御開帳になるご本尊は、「鉈彫り」といわれる薬師如来です。
そして、薬師十二神将は、団子細工のような十二支を頭にのせていらしたり、山盛りの供華を持っていらしたり、
私のような者にも親しみ深く、また長くこの地の人々の願いとともにあった暖かさを感じます。
お団子つくりの日は、雪がボサボサと降る凍えそうな日でしたが、
涅槃会当日は日差しも暖かで、とてもよい日でした。



山門。藁葺き屋根のひさしを下から見ると、素敵な模様が。お団子のお話をされるご住職と、ご開帳の年の涅槃団子。お守りにもなります。
少し前の涅槃会についてのページでも動物のお団子など見られます。
2010年4月10日に御開帳記念講演があるそうです。また御開帳に合せ、古民家での美術展も開催されます。
詳しくは「旧家の薬壷」の案内ページをご覧ください。
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