オブラーテン

クリスマスになると、ドイツの友人より毎年レープクーヘンが届くのですが、
2年前のエリーゼン・レープクーヘンと名前のついていたレープクーヘンには
底に、あら、オブレアス?と、スペインの菓子には、トゥロンをはじめ多用されるオブレアスが使われていていました。

  
2008年のエリーゼン・レープクーヘン(写真の右端)と、2009年のオブラーテン・レープクーヘンの裏側。

そのことが、気になっていたので、去年は、ドイツではオブレアスをオブラーテンと呼ぶらしいことを調べ、
オブラーテンそのものを送ってほしいとお願いしました。

すると、製菓用のものもあるが、子供用のオブラーテン「食べる紙」(色つきの四角いもの)もある、とのこと。
「食べる紙」は是非!とお願いして、送ってもらったのが、上の写真のオブラーテンあれこれです。
北フランスにも、子供用のカラフルな「食べる紙」があるようですし、
ベルギーの駄菓子の中にも、2枚をあわせた中に香料つきの砂糖を入れたものなどあって
ドイツの子供用はどんなものか、興味深々で到着を待っていたわけです。

色紙のような「食べる紙」Essoblaten,Eetpapierは、うす甘い味がして、かるく香料も入っていました。
昔の日本の駄菓子で、薄荷味のやにっき味の砂糖蜜が全面に塗られていたり、砂糖蜜で絵が描かれた
「(食べる)紙」(紙は味がなくなると出したらしい)を思い出しました。今ではびっくりするような駄菓子です。

  
箱にむきだしでオブラーテンが入っている。こども用「食べる紙」のタグがほのぼの。右は会津の駄菓子資料館の「ニッキ砂糖紙」。

製菓用はレープクーヘン用の丸型のほか、大きめの四角いシートのものもあり、なかなか使い勝手がよさそう。
レープクーヘンの生地をすくって、オブラーテンにパカッと(アイスクリーム式に)のせる器具もあるらしく、
レープクーヘンを大量につくる国ならではの、合理性を感じます。

日本のオブラートはオランダ語からのようですが、ヨーロッパのパリパリのオブラーテンから、
あのような薄くしなやかなオブラートをつくってしまう日本人をすごいなぁと思います。
製菓用にも、ヌガーや飴を包んだり、目立たないところでもかなり使われてきました。
最近は包装資材の進化で、あまりつかわれなくなっていますが。

それとは別に、鎌倉時代より日本にもお米製のオブラーテンのようなものがあったようです。
保存・携帯が可能な上、湯や水につけることにより柔らかくなり、薬を包んで服用したり。
きっと病人などにも負担のかからない食事ともなったことでしょう。

ここで紹介のオブラーテンをまゆだませんべいと一緒に、クリスマスツリーにさげてみました。
『餅花・まゆだま』の「まゆだまとクリスマスツリー」でご覧ください。

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2010.2