
まゆだまとクリスマスツリー
樅の木を天井から吊るし、アルザス風にオブラーテンと、日本のまゆだま煎餅を下げました。
どうしてもこれがやってみたい!と思っていたので、ドイツの友人にオブラーテンをおねだりしたのでした。
ピンクの煎餅は、会津のダンゴサシセンベイの小判、
その下の白いのは新潟の中条町(今は胎内市)の鍛冶屋さんの手焼きのダンゴギセンベイのお多福です。
このお多福のセンベイは、新潟県関川村にある国指定重要文化財の渡邉邸に飾られる、
とても立派な団子木に、餅などと一緒にさがっているので、毎年お正月には実物を見られます。
渡邉邸のサイトの「アルバム」のページにも、その様子が載っています。


上のふたつの金型のうち、右が鍛冶屋を営むお宅に所蔵のおたふくの金型。(左の金型は2009年の作の新品)
いつから家にあるのかわからないという古いもの。自分の家でつくった金型ではないとか。
センベイを焼くのは、たまたまこの型が家にあったため、というだけでで、あくまでも鍛冶屋さんですから、
包丁や農具など道具類の刃物を打つのがご本業です。
越後では、農家などでも金型を持ち、まゆだま用の自家製せんべいを囲炉裏で焼くことは珍しくなかったようです。
別のお宅でも、「昔は家にある金型で焼いていたが、今は飾りは買ってきてさげる」と伺いました。
他県に比べ、小正月のまゆだまの餅皮(種もの)飾りの歴史が古い上、浸透していたように思います。
写真右の白いほうが団子木に飾るお多福。なかなか古めかしいお顔です。
型からはみ出して焦げた部分もそのままに。
これが、立体になり、表裏別型で焼くことにより、左のような最中皮へと発展します。
最中のほうは新発田の菊谷さんの製品「お多福」です。
金型に餅を置いて焼く様子や型など、「餅花からおいりへ」のページに少し載せてあります。

そのお世話になった鍛冶屋さんが、今年廃校になる関川村の川北小学校にダンゴギが飾ってあったと、
写真を撮って、送ってくださいました。感謝!
見ると、まるでオブラーテンか!?と見まがうようなダンゴギセンベイが!
立派なイナボもさがり、父母と子供たちの皆さんの力作に見とれてしまいました。
あの白いセンベイはどなたかの手焼きかな?それとも「お子様せんべい」かも?

オブラーテンがツリーのライトに透けて。
1年の節目にあたり、稔り、豊かさを願う気持ちはどこも同じ。

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2010.3