縁起菓子

讃岐のおいり

西讃岐地方で花嫁さんの華やかさをひきたてる、素朴ながら心浮き立つような縁起菓子です。
直径1センチもないこのはかない口当たりの菓子は、ほんのり甘く、やめられないおいしさなのです。
「おいり」の由来は丸亀初代藩主生駒正公の姫君の興し入れの折に、
領下のお百姓さんが五色の餅花を煎って献上したことからだそうです。
「お煎り」であるとともにお嫁いりの「お入り」の意味も込められ、
その形は「まるい心でまめまめしく働きます」という花嫁さんの気持ちを表しているとか?
この辺私ちょっと気が重いですが・・・。

最近では雛祭りなどのお祝い事にも用いられるとのことで、
讃岐の方が雛あられにと、送ってくださったのでした。
箱には「おいり」につきものの「はけ引き」と呼ばれる小判型の麩焼きせんべいも2枚入っていました。


こちらは雛祭りのための菓子、鳥取の「おいり」です。
因幡地方では家庭のおやつとして昔から「乾飯」を炒ってアメをからめてつくっていたそうです。
製造過程の「炒り」が語源とのことです。
この「おいり」は玄米でつくられていて香ばしいく、カリカリとかじるお菓子です。

雛あられもですが、雛祭りの頃には「おいりもの」が多いようですね。
ちょうど正月、小正月の頃から飾ってあった餅花を食べるような時期なのでしょうか?


「いとおかし」目次へ
目次へ
2002.3