縁起菓子

佐渡のおこし型と名古屋のおこしもの

変な名前のお菓子です。製作工程がそのまま菓名になったような。
佐渡にトキの取材に行ってきた友人のお土産として、この「おこし型」をいただきました。
同じ新潟でも中越地区では目にしたことがないこの菓子は、雛祭りの縁起菓子だそうです。
呼び名は「かたもち」「型おこし」などバリエーションがあるようです。
食べてみると、なんだか懐かしい味。そう、笹団子にそっくり。おいしいんです。
半分もち粉の入った団子生地と、これもまた新潟産の小豆餡の味のせいでしょうか?
粉菓子(この言い方新潟だけでしょうか?)でもちゃんと抜けそうな木型で抜いていますが、
色の入れ方は木型の柄に合わせて詰めるというようすもなく、気取らない生活の中の菓子なのです。


佐渡ではおこし型は椿の葉にのせるのが決まりだそうで、そのせいかパック詰めながら
ビニールの葉っぱの上にのっていました。
新潟は椿の二大原種のひとつ、雪椿(県花)の地であることとも関係あるのでしょうか?

この菓子を見た時に、すぐに思い浮かべたのはやはり雛祭りの時期にしかつくられない、
松江の「ひな餅」や岩手のほうの「花まんじゅう」でした。
秋田県の角館の「葉っぱ餅」(笹の葉にのせる)も雛祭りの菓子だということがわかりましたし、
まだまだ各地に同じような菓子はあるのでしょうが、今回新たに驚いたのは
「おこしもの」という名で呼ばれる雛祭りの菓子が名古屋のほうにあったということでした。
名前は佐渡の「おこし型」に似ていますが、こちらは中に餡は入れないようです。


名古屋のおこしもの photo by junko O.
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2003.10