
辻占菓子番外編 辻占文句
京都で辻占楊枝を見つけました。
東京の「さるや」さんと似ていますが、ちょっと違う辻占紙片が同じように楊枝に巻いてあります。
どんな言葉かと開けてみると、「さぞやさぞ さぞやさぞ 今頃は さぞやさぞ さぞさぞやさぞ」。
その日はちょうど辻占煎餅を焼いていらっしゃる伏見の宝玉堂さんに初めて伺う日でした。
いろいろお話お聞きしながら、これがお煎餅に挟む前の折りたたんでない紙片、と見せていただいた
その一枚になんと!楊枝の辻占と同じ辻占文句が!同じ日に同じ文句が出るというのは!?
ルーツは昭和初期頃まで辻占売りが売り歩いた瓢箪山稲荷神社の辻占文句なのでしょうか?
辻占紙片は菓子材料屋さんや包装資材屋さんが作ってお菓子屋さんに卸していたようですし、
それらの問屋さんと、瓢箪山稲荷神社はつながりがあるようです。

工夫を凝らした「ひょうたんや」さんの民芸楊枝。楊枝は黒文字で、種類は他にもいろいろ。
瓢箪山稲荷神社を連想させるような「ひょうたんや」ブランドは辻占のメッカ大阪製ならでは?
河内長野市では全国のほとんどの妻楊枝を生産していたそうです。
もともとは黒文字の原木が自生していた地域だそうで、「ひょうたんや」さんの主な商品は
お茶席用、主菓子用の楊枝だそうです。
「ひょうたんや」さんの辻占のついては、詳しく「かわら版」でご紹介しています。
また、河内長野市の楊枝の業者さんの中には、「つまようじ資料室」をお持ちの広栄社さんもあり、
現在は主に歯のケアのための楊枝をつくっていらっしゃいますが、
昭和30年代から50年代まで輸出用の辻占楊枝をつくっていらっしゃいました。
残っていた見本が下の写真です。アメリカや、カナダへ輸出されたそうです。
辻占の言葉も英文です。パーティーなどに使われたのでしょうね。
広栄社社長の稲葉修さんの著書『楊枝から世界が見える』は、
日本の楊枝文化の特異性や、世界中の楊枝が紹介されていて、とても面白い本です。


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