
天神講のお菓子
天神講そのものは、今も各地で子供の行事として行われています。
江戸時代からの寺子屋で、学問の神として天神さまをお祀りしたことも大きい要因と思われます。
ただ、各地でその内容は、変化に富んでいて、一様ではありません。
越後の天神講の特徴は、天神講のお菓子があることです。
他のどの地方にも見られないことですが、この時期、天神講の盛んな地区では、
粉菓子(押しもの)がたくさんお店に並ぶので、それを楽しみにしている方がたくさんいらっしゃるようです。
昔はハレの日には粉菓子が付きものだった越後菓子文化を、今でも感じることのできる唯一の期間です。
越後の天神講は、いわゆる講ではなく、家庭の行事で、社寺とも関係ありません。
「春を呼ぶ天神講」と言われます。新津では「天神さまの宵宮まつり」などとも言うようです。
柏崎、出雲崎あたりを除いて、2月25日に行うところがほとんで、
旧暦であれば、雪国の遅い春を実感できる頃の行事であったと思います。
そして天神さまの菓子といえば、まずは粉菓子の鯛。これがなくてははじまりません。
それから、松竹梅や果物や野菜などを象った粉菓子。
そしていくつかの地域(燕、分水、新津など)では、天神さまのお姿でさえお菓子でつくります。
私は、お菓子でできた天神さまは見つけると買うことにしています。
お菓子屋さんそれぞれに違うので、ワクワクします。


後ろ2つは金花糖の鯛。大きな鯛はカットした後のもの。新津では天神講には線香花火が欠かせません。右は生菓子の天神菓子セット。

今年の出雲崎の天領の里での天神講の展示の様子です。今年は町の2箇所で展示があり、
出雲崎のお宅で飾られていた天神像やお軸をたくさんみせていただくことができました。
出雲崎は1月25日に天神講をします。昔は「天神さまのお練」もあったそうです。


出雲崎の妻入り会館での天神講の展示の様子。本来は天神講の前までにはおろされるまゆだまも展示中でした。
![]() indexへ |
![]() 次のページへ |