縁起菓子

ちんころ
こんなにかわいいしんこ細工がなんとか絶えずに続いています。 最後までつくっていた関口さんのちんころづくりについてにかわら版にアップいたしました。 秋田の犬っこは童児さんのHPの中の『お菓子なみちのく』の犬っこのページで、
2007年夏、ちんころについても書かれた、十日町の上村政基さん著「雪季市のチンコロとトットッコ」という本が出版されました。
「ちんころ」は「小さくてかわいい犬」の意だそうです。上は「犬マリ」と干支の羊。
新潟県十日町市の1月10、15、20、25日の4日間に開かれる節季市(ちんころ市)で
他の竹や藁の手づくり生活雑貨に混じってしん粉細工「ちんころ」が売られます。
冬期の農家の人たちの手づくりで、犬などの十二支や花など様々なものがつくられてきました。
福を招き、食べると病気が治るといわれ、縁起物として神棚や窓辺などに飾られるそうです。
そしてヒビ割れが多いほど縁起がいいと言われています。
昔は餡を入れた「とっとっこ」という餡入りのしんこ細工もあったそうです。
ちんころはもうつくるお家がなくなってしまい、現在は保存会などでつくっています。
節季市自体は江戸中期に着物地の「縮み」の初市として始まったようです。
十日町は小千谷などと共に今も雪と着物の町です。
これは保存会が公民館でつくっているもの。素朴。



雪のちんころ市(節季市)。2003年。
2002年の干支、馬に乗った子供のちんころ。
秋田県の湯沢市にも「ちんころ市」とよく似た「犬っこ市」があるそうです。
また江戸のしんこ細工にもちんころと似たウサギやネコやイヌがありますし、
同じ新潟県の柏崎には「いんころ」と呼ばれる、二月朔日につくる十二支のしんこ細工があります。
「いんころ」はほとんど廃絶してしまいましたが、現在保存の動きありますし、
涅槃会のだんごとの関連もありそうで、興味深いです。
柏崎のいんころは私の春展のページでご覧いただけます。下のほうです。
地元の研究者が書き残してくださるのはとてもありがたいこと。本のちらしをご覧になれます。

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